京都の真ん中に現れる京都御所。かつては天皇の住まい、現在は都会のオアシスになっています。
現在は通常公開もされており、宮内庁の管轄内で唯一ふらっと立ち寄れる場所でもあるんです!
歴史的建造物や季節を感じる事が出来るオススメスポット『京都御所』をご紹介します!
・雅な姿を今も見ることの出来る御所の内部とは
・開かずの門と言われた蛤御門が開いた訳
・鬼?夜な夜な悪さをするお猿さんを閉じ込めた!?猿が辻とは
・孝明天皇が歌を詠んだ人々に愛される糸桜
京都御所
京都御所は桓武天皇(かんむてんのう)が平安京に都を移してからの約500年間、政治の中枢を担う場所として繁栄を極めていました。
御所は足利義満(あしかがよしみつ)によって敷地が拡大され、その後も織田信長や豊臣秀吉による整備を経て現在の姿となります。
皇室の文化や歴史、そして今では緑いっぱいの都会のオアシスである京都御所と京都御苑の見どころを見ていきましょう!
平安時代の雅な建築様式を伝える建物たち
紫宸殿(ししんでん)は重要な儀式を執り行う最も格式の高い正殿であり、京都御所の象徴とも言える建物です。
明治、大正、昭和、三代の天皇の即位礼もこちらで行われました。
天皇の玉座である高御座(たかみくら)そして皇后の御座所たる御帳台(みちょうだい)と共にこちらの紫宸殿に常設されています。
東京国立博物館様より引用
天皇陛下の即位式は平成から東京に移ったんだって
高御座と御帳台は春と秋の一般公開時のみ拝観可能
御所にはその他にも皇室の文化や建物、歴史を見る事が出来ます。
雅な建物や雰囲気の残る御所を楽しむのもまた雅な刻(とき)の使い方かもしれません。
京都御所
〒602-0881 京都府京都市上京区京都御苑3
開かずの門と言われた蛤御門と御門に残る歴史の爪痕
京都御苑の西側には蛤御門と呼ばれる『新在家御門(しんざいけごもん)』があります。
こちらの門は滅多に開く事がありませんでしたが、御所の火災の際にのみに開いた為に火に炙られて開く蛤に例えて『蛤御門』と言う俗称が付きました。
幕末には『蛤御門の変』(禁門の変ともいいます)の舞台にもなり、蛤御門には激しい戦争の様子を伝える弾痕の跡が生々しく残っています。
刀傷と思われる傷跡も。
蛤御門を通る際には是非注目して見てみてください!
蛤御門
〒602-0912 京都府京都市上京区元浄花院町 龍前町605
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京都御所の北東にある『猿が辻』
京都御所は堀で囲われているのですが、この猿が辻と呼ばれる角だけ凹んでいます。
角なのに凹んでる??不思議な感じがしますが、昔から北東は『鬼門』と呼ばれ、縁起が悪い・鬼が出入りする方角・不吉な方角と嫌われていました。
どの建物にも北東がありますが、「それなら鬼門自体を取ってしまおう!」と北東の角を凹ませて角(鬼の角(ツノ))を取って鬼を封じようと考えたそうです。
先人の知恵ですね!
ちょっと逆光で見辛いのですが、猿が辻の屋根部分には金網越しに烏帽子を被ったお猿さんがいます!
このお猿さんは日吉神社の神様の使いである『神猿(まさる)』です。
『魔が去る』と言われ縁起が良い事から御所の鬼門を封じる為にこちらに祀られているんですが、夜な夜な抜け出してはイタズラをした為に金網を張って逃げ出さないように閉じ込められてしまったそうです。
イタズラもほどほどにですね。苦笑
猿ヶ辻
〒602-0881 京都府京都市上京区京都御苑
今も昔も人々に愛される近衞邸跡の糸桜
京都御苑の北部にある近衞邸跡には『糸桜』と呼ばれる有名な枝垂れ桜があります。
室町時代にはこの糸桜の記録が残っているので、古くから大変人気があった事が分かりますね。
16世紀に描かれた洛中洛外図屏風(歴博甲本)にも糸桜が登場します。
国立歴史民俗博物館様より引用
古の時代からたくさんの人たちに愛されていた糸桜。
この糸桜を詠んだ有名な和歌があります。
孝明天皇(明治天皇のお父さん)が近衞邸を訪れ、この糸桜をご覧になった際に詠まれた歌です。
昔より 何は聞けども今日みれば むべめかれせぬ 糸桜かな
意味:前々から美しい桜と聞いていたが、今日こうして見ると、なるほど目が離せないですね
天皇をも魅了する糸桜。
修学旅行シーズンでは見る事が難しいと思うので、卒業旅行などで訪れてみてはいかがでしょうか!
近衞邸跡には今年(2022年)5月に休憩所(カフェ)が出来たみたいです!
近衞邸跡の糸桜
〒602-0881 京都府京都市上京区京都御苑
【じゃらん】国内25,000軒の宿をネットで予約OK!2%ポイント還元!まとめ
京都御所そして京都御苑の見どころをご紹介しました。
まだまだご紹介したいスポットがたくさんあるのですが、またいつか第二弾としてご紹介出来たらと思います!
都会の喧騒を忘れ、歴史を感じながらゆったり御苑をお散歩するのも京都を体感出来る素敵な時間の過ごし方かもしれません!
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