実は新しい。京都復興のシンボル【平安神宮】

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    神宮通りを北に向かうと大きな鳥居が見えて来ます。

    その大きな鳥居の先に見えてくる朱色の建物、これが平安神宮です。

    平安神宮というぐらいなので平安時代に建てられたと思いますよね?実は京都にある数々の神社仏閣の中でも『新入りさん』なんです。(言葉のチョイスが合っているか不安ですが…笑)

    それでは平安神宮の歴史、おすすめスポットをご紹介します。

    ・実は新しい!たくさんの人の思いが詰まった平安神宮

    ・存在感の塊!平安神宮大鳥居

    ・社殿だけではもったいない。名勝にも指定されている美しい『新苑』

    ・日本庭園に電車!?神苑は日本初の路面電車も見れちゃう

    目次

    平安神宮

    平安神宮は平安遷都1100年を記念して建立されました。

    京都で最古の神社と言われている上賀茂神社が(諸説ありますが)創建されて約1300年。平安神宮は約130年弱ですのでまだまだ新しい神社と言えます。

    平安神宮が建立された明治時代、京の街は幕末の戦乱で荒れ果てていました。

    さらに明治維新による首都の移転。日本の中心にあった京都が恐らく一番と言っていいほどピンチに陥ってしまった時代だと思います。

    そんな中、明治28年に京都で『第4回内国勧業博覧会』が開催される事になりました。

    内国勧業博覧会(ないこくかんぎょうはくらんかい)は明治時代の日本で開催された博覧会である。国内の産業発展を促進し、魅力ある輸出品目育成を目的として、東京(上野)で3回、京都・大阪で各1回の計5回を政府主導で開催された。

    ウィキペディア(Wikipedia)より引用

    そうです!京都で政府主導の非常に重要なイベントが行われる事になったんです。

    そしてこの平安神宮の建立を内国勧業博覧会の目玉としました!平安神宮は当時の京都市民の京都復興にかける思いが詰まった大切な場所なんです。

    平安神宮のモデルは平安京の大内裏なのですが、実物の約8分の5のスケールで復元がされました。(平安神宮も非常に広大なので平安京はどれだけ大きかったのでしょうか!)

    こちらの祭神は平安京を作った桓武天皇。そして昭和15年には京都で過ごした最後の天皇である孝明天皇(明治天皇のお父さん)が加わりました。

    迫力・存在感の塊!平安神宮大鳥居

    平安神宮の大鳥居、本当に大きいですよね!こちらの写真でもちょうど人が写っているので鳥居がいかに大きいかがわかると思います。

    こちらの鳥居は昭和天皇の即位の礼を記念して建てられました。高さは24メートル、幅は18メートルもあるそうです!

    24メートルはテニスコートの縦の長さと同じだそうです!(逆にテニスコートって立てるとこんなに大きいんですね!笑)

    この大鳥居、当時は日本最大の大きさを誇っており、なんと京都市民、そして京都を愛する人々の寄付金によって建てられました。

    みどりこ

    京都への愛情が感じられますね!

    現在は和歌山県にある熊野本宮大社の大鳥居が日本一大きい鳥居になっています。

    この大鳥居は昭和に建てられたと先ほどお話ししましたが、平安神宮は建立から約30年間鳥居のない状態が続いていました。ですが、建築技術の進歩により昭和天皇の御即位にあたり鉄筋コンクリート製のとっても立派な鳥居が完成しました。

    鳥居の近くに行けば行くほど柱の太さや高さ、大きさに圧倒されます。

    鳥居に近付いて記念写真を撮ってみるのも良いかもしれませんね!

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    明治を代表する日本庭園である『神苑』

    平安神宮といえば朱色の立派な社殿ですが、実は日本庭園があるのはご存知ですか?

    『広い敷地の朱色の立派な社殿でお参りして満足ッ!!』

    そんな風に思ってしまってはもったいない!

    拝観料はかかってしまいますが、平安神宮にはとても立派な日本庭園があります。朱色の煌びやかな社殿とは打って変わってゆったりと時間が流れ四季を感じる事の出来る素晴らしいお庭があるんです!

    明治時代の大変有名な造庭家である7代目小川治兵衛による池泉回遊式庭園が社殿を取り囲むように広がっています。

    こちらの庭園は国の名勝にも指定され、平安京の造園技術を集結させたお庭となっています。

    泰平閣(たいへいかく)

    2011年に公開された生田斗真くん主演の映画『源氏物語 千年の謎』でもこちらの泰平閣が出てきます。

    『あのシーンで泰平閣が映ってる!』なんて思いながら映画鑑賞をしたり、旅行の予備知識として観てみるのも楽しいかもしれませんね!

    源氏物語についてはコチラでご紹介していますのでよろしければご覧ください!

    日本庭園に電車??

    京都市電狭軌1型2号車

    そうなんです。この平安神宮神苑にはちょっと古びた電車が展示されています。

    この電車は日本初の路面電車(京都電気鉄道)で、内国勧業博覧会の際にもこの京都電気鉄道が利用された由縁で平安神宮が京都市からこの車両を貰い受けて神苑で展示をしています。

    こちらの車両は重要文化財にも指定され、路面電車では初の登録となります。当時、琵琶湖疏水の水を利用した電力を使った日本初の路面電車として活躍をした大変貴重な電車です。

    鉄道好きなお友達と素敵な日本庭園と共にこちらの歴史的な電車を見てみるのも良いかもしれませんね!

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