広大な敷地の奈良公園。奈良公園といえばたくさんの鹿さんですね!
ではなぜたくさんの鹿さんが奈良公園にいるのでしょうか?
今回は奈良公園と鹿さん、そして広大な敷地内にある春日大社の関係についてご説明します!
- 20年に一度の建替え。式年造替とは
- ずらりと並ぶ灯籠(とうろう)〇〇と書かれた灯籠を発見出来たら…!!!!
- ご先祖様は茨城県出身!?茨城から奈良に移った神の使い
春日大社
春日大社は今から約1300年前の奈良時代に創建され、全国に3000社ある春日神社の総本社です。
都(みやこ)が飛鳥から奈良に移され、聖域として守られてきていた原生林の中に春日大社は造られました。
鮮やかな朱色の社殿。春日大社は20年毎に本殿や社殿を作り替える『式年造替(ぞうたい)』が行われます。
それでは式年造替についてご説明します!
後世の事まで考えられて造られた神殿。そして『式年造替』
『式年造替』とは伊勢神宮や出雲大社で行われる『式年遷宮』とは異なります。
- 式年造替 造り替え
- 式年遷宮 社殿の引っ越し
正確な年代は不明ですが、奈良時代からこちらの儀式が行われており、約20年に一度のペースで式年造替は1300年もの間続いてきました。
現代風でいうリノベーションですね!
式年造替は古来から受け継がれてきた伝統的な建築方法や資材、塗料など、それらを創建当初の姿を維持しながら守っていく為のなくてはならない儀式です。
今でこそ引き継ぎ用データを簡単に保存できる時代になりましたが、当時は目で見て覚える見伝(けんでん)や言葉で伝えられる口伝(くでん)により技術が継承されていた為、人生50年と言われていた時代に技術を繋いでいく事は至難の業でした。
ですが、20年に一度の建て替えならば前回の建て替えに関わった職人さんが次の式年造替の際に若い職人さんに口頭や実際に技術を見せる事が出来ます。ちょうど良いサイクルと言う訳です。
こうして長い間絶えず技術が後世にも継承されてきました。
とてもよく考えられていますよね!
わたしは前回の第六十回目にあたる式年造替に参拝する事ができ【お砂持ち】の行事にも参加させていただきました。
お砂持ちとは、小さな袋に入った一握りの白砂をご本殿前に敷き詰める行事です。
普段は皇室の方のみ入る事が許される『内院』にこの期間のみ一般人も入る事ができます。
普段は立ち入る事の出来ない場所という感動と神聖な空気に身の引き締まる思いでした!
3000基にも及ぶ灯籠。ある灯籠には都市伝説も!
春日大社には1000基もの釣灯籠と2000基にも及ぶ石灯籠があります。
平安時代の後期から現在に至るまで、人々が願いを込めて寄進したものです。
灯籠一つ一つに寄進された年月日や奉納者の名前が刻まれています。本当に数多くの人々から厚い信仰を得ていた事がわかりますね。
この数多くの灯籠にはちょっとした都市伝説があります!
2000基にも及ぶ石灯籠の中に『春日大明神』と彫られたものが15基ほどあります。
この石灯籠を3基見つけられれば億万長者になれると言われているのです!
わたしも頑張ったのですが残念ながら見つけ出す事はできず、未だ億万長者にはなれていません(笑)
皆さんも春日大社に訪れた際には『春日大明神』と書かれた石灯籠を探してみて下さい!
〒630-8212 奈良県奈良市春日野町160
春日大社のお隣、東大寺についてはこちらをご覧ください!
奈良公園といえば鹿さん!実はご先祖様は茨城県出身だった!
広い奈良公園を歩いていると必ず出会う鹿さん。
鹿さん!
そう!鹿さん!!(笑)
鹿さんがたくさんいます!
ではなぜ奈良公園にこんなにたくさんの鹿さんがいるのでしょうか?
奈良公園は春日大社の境内の一部でもあります。
その昔、春日大社の祭神である武甕槌命(たけみかづちのみこと)が茨城県にある鹿島神宮から神鹿に乗ってやってきたいう伝説があります。
その子孫が奈良公園にいる鹿さんたちなんですね!
鹿は神の使いとして古くから手厚く保護されてきました。現在でも奈良公園の鹿は国の天然記念物として大切に扱われています。
武甕槌命が出発した茨城県の『鹿島神宮』も少しご紹介!
こちらが武甕槌命が出発した『鹿島神宮』です。鹿島神宮も非常に趣がある神社です。
参道を歩いていると
いました!鹿さん!!
こちらの鹿さんは檻の中にいました。
こちら鹿島神宮の鹿も大変手厚く保護されています。機会がありましたら是非鹿島神宮にも足を運んでみてはいかがでしょうか!
こんなに素敵な御手洗池もあります!
話はずれてしまいましたが、こちらの鹿島神宮から鹿はやってきました。
そして、奈良の鹿といえば『鹿せんべい』鹿せんべいをねだってお辞儀をする様子がよくSNSに上がっていたりしますよね。
奈良公園に行った際には可愛い鹿さんたちに鹿せんべいを与えて触れ合ってみてはいかがでしょうか!
鹿せんべいを持っていると我先にと鹿さんたちが寄ってくるよ
奈良公園
奈良市春日野町ほか
【じゃらん】国内25,000軒の宿をネットで予約OK!2%ポイント還元!あとがき
今回は春日大社、そして奈良公園にいる鹿さんたちのルーツをご紹介しました。
今でも手付かずの原生林が残る広大な敷地の奈良公園。
自然を楽しむもよし、歴史に触れるもよし、数多くの観光スポットがある奈良の中でもトップクラスです。
是非可愛い鹿さんたちと触れ合って素敵な思い出を作って下さいね!
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