参道から境内まで見どころたくさんの清水寺。
清水寺は舞台だけじゃないんですよ
清水寺に続く参道も『清水坂』『一年坂(一念坂)』『二年坂(二寧坂)』『三年坂(産寧坂』など、たくさんの参道があり、どの参道から清水寺に向かうかで全く違った楽しみ方が出来ます。
参道にはおみやげ屋さんやお食事処が目に付きますが、そんな中にもオススメのスポットがたくさんあります。
まずは清水寺周辺のおすすめスポットからご紹介します。
- 話題の写真スポット八坂庚申堂
- 京都の塔と言えばココ!八坂の塔
- 清水寺の入り口にある善光寺堂の首振地蔵
- 清水寺の大舞台
- 清水寺ご本尊「十一面千手観音菩薩」様
- 女子必見!?境内にある縁結びスポット地主神社
- 清水寺の名前の由来!音羽の瀧
金剛寺『八坂庚申堂』
カラフルなくくり猿が目を引く境内。
金剛寺は天台宗の寺院で、通称『八坂庚申堂』として親しまれています。
大阪の四天王寺庚申堂と、東京の浅草寺庚申堂と共に日本三庚申の一つとされています。
境内にはたくさんのお猿さんがいます。
庚申信仰は猿を神様の使いとしているので境内にはたくさんのお猿さんがいるんです。
カラフルな境内を造る『くくり猿』
このくくり猿と言われるお守りはお猿さんが手足をくくられて動けない姿を表していて、欲望のまま行動する猿の手足をくくる事で、欲に走らないようにと言う意味があります。
このくくり猿に願い事を書いて吊るす事で
欲を一つ我慢する事で願いが一つ叶う
と言われています。
職人さん手作りの可愛い『指猿お守り』
八坂庚申堂ではもう一つオススメの『指猿お守り』というものがあります。
一つ一つ職人さんの手作りで、こちらのお守りを置いておくと手先が器用になるそうです!
手先を使う仕事をしている著者は、訪れる度にググッときたお猿さんをお家にお迎えしています。
近年はフォトスポットとして大変人気のお寺で、平日でも大変賑わっています。
カラフルに彩られた境内でお友達と写真を撮って楽しんでみてはいかがでしょうか。
お寺だから静かに楽しもうね
八坂庚申堂(くくり猿)
〒605-0828 京都府京都市東山区金園町390
法観寺『八坂の塔』
テレビでよく見るあの風景!そうです!法観寺の八坂の塔です。
京都市街では最古の塔で、46メートルの高さがあります。
八坂の塔は東山の景観を代表するランドマークとして古くから親しまれてきました。
この八坂の塔がある法観寺は臨済宗建仁寺派の寺院で、飛鳥時代に創建された京都の中でも非常に歴史のあるお寺です。
史料『続日本後記』には法観寺は八坂寺と記されており、創建には渡来系の八坂造(やさかのみやつこ)の氏寺として創建された見方が有力視されています。
こちらの五重塔は三度の火災にあっており、現存する五重塔は室町時代に室町幕府第6代将軍足利義教(よしのり)によって再建されたものになります。
義教のお父さん、足利義満は金閣寺を建てた人だよ!
お寺の言い伝えによると、聖徳太子が如意輪観音による夢のお告げにより五重塔を建立して心柱の礎石に仏舎利を納めたのが始まりとされているそうです。
本当の事は今となっては分かりませんが、近年の調査により色々な事実が分かってきているそうなので情報の続編を待ちたいと思います!
法観寺(八坂の塔)
〒605-0862 京都府京都市東山区清水八坂上町388
善光寺堂『首振地蔵』
清水坂の参道を登って見えてくるのは立派な仁王門。
「清水寺に着いたー!」と気を取られて、ついつい素通りしてしまうのがこちらの善光寺堂『首振地蔵様』
善光寺堂は清水寺仁王門の左手前にあります。
元は地蔵菩薩を御本尊とする地蔵堂でしたが、起源は不明ですがいつの頃からか如意輪観音様が祀られるようになり、明治の中頃に清水寺の奥の院南庭にあった善光寺如来堂と合併して善光寺堂となりました。
首振り地蔵という名前の通り、こちらのお地蔵様は首を動かすことが出来ます。
願い事の方向にお地蔵様の首を向けてお祈りをすると願いが叶うと言われています。
好きな人がいる方向にお地蔵様の首を向けてお祈りすると恋が成就するとも言われ、恋愛成就にもご利益があるそうです。
お堂にひっそりと佇んでおられますので、お地蔵様の首を優しく願い事の方向に向けてご利益をいただきましょう。
仏様だから優しくね〜
首振地蔵
〒605-0862 京都府京都市東山区清水1丁目294
【じゃらん】国内25,000軒の宿をネットで予約OK!2%ポイント還元!本題!京都といえばの『清水寺』
さて、続きましては本題の清水寺!
平成の大修理と言われる10年以上に渡る改修工事も終わり、全容を望む事が出来るようになりました。
それでは皆さんが清水寺と言えばやっぱりココ!の清水の舞台からご紹介します!
清水の舞台
清水寺と言えば舞台ですよね。なぜ舞台と言うのでしょうか?
答えはこの舞台から本堂のご本尊である観音様に芸能を奉納する場所なんです。
この舞台も本堂の一部で
・舞台
・外陣
・内陣
・内々陣
で構成されています。
この舞台は『懸造り(かけづくり)』と言う手法で作られており、釘を一本も使っていません。
舞台の高さは約13メートルで、およそ4階建てのビルに相当します。
舞台を下から見上げるとその高さ・大きさに圧倒されます。
こんな言葉を聞いた事があるのではないでしょうか?
実際、江戸時代中期から明治が始まる直前の元治元年までに235人もの人が飛び降りたそうです。
なぜ人々は舞台から飛び降りたのでしょうか。
人々が飛び降りた理由、それは
清水の観音さまに一心に祈り飛ぶことで、命も助かり願いも叶う
という迷信による願掛けでした。
実際、飛び降りた人の生存率はなんと85%
この本当に奇跡のような生存率の高さもあり、日本全国にこの飛び降りが広まっていきました。
その後、明治時代になり舞台の周りには竹矢来が組まれ、禁止令が発令されてからこの飛び降りはなくなりました。
意外とスルー!?ご本尊【十一面千手観音菩薩】
皆さん、舞台からの京都の街を一望出来る眺めばかり見ていませんか?
先ほどの舞台から飛び降りた人々が熱く信仰していたのが清水の舞台の奥、内々陣にいらっしゃるご本尊の十一面千手観音菩薩様です。
大変珍しいお姿をされており、肩から頭上に伸びた両手の上に『化仏(けぶつ)』と呼ばれる小さな仏様がいらっしゃいます。
この清水寺のご本尊を模して造られた仏像を『清水式』と呼んだりします。
音羽山清水寺公式ホームページ様より引用
大変美しいお姿ですね。こちらは正しくはご本尊ではなく【御前立(おまえだち)】といいます。
ご本尊を模して造像された仏様です。ご本尊は秘仏の為33年に一度しか拝見する事が出来ません。
待ち遠しいなぁ。長生きしなきゃ!
ご開帳の時以外はこちらの御前立に手を合わせます。
古くから数多くの人々に厚く信仰され親しまれているご本尊様です。
清水寺に参拝に訪れた際は、是非観音さまに手を合わせましょう。
縁結びといえば!清水寺の境内にある地主神社
境内の中にある地主神社。縁結びで非常に有名です!
地主神社は縁結びの神様である大国主命(おおくにとしのみこと)を主祭神として、父母神の素戔嗚尊(すさのうのみこと)と奇稲田姫命(くしならひめのみこと)さらに奇稲田姫命の父母神、足摩乳命(あしなずちのみこと)と手摩乳命(てなずちのみこと)をお祀りしています。
三代続いての神様たちをお祀りしている事から、子授け安産の信仰でも有名です。
境内には恋占いの石が二つあり、目を瞑ってもう片方の石に辿り着けば恋が成就すると言われています。
その際にお友達等からアドバイスをもらい辿り着いた場合は、恋もお友達からのアドバイスで成就されると言われています!
是非挑戦してみてはいかがでしょうか!
そして地主神社の奥、一願成就の神様『おかげ明神』付近にある御神木(いのり杉もしくはのろい杉と言われています)には、江戸時代に女性の間で流行ったといわれる【丑の刻参り】の跡がくっきりと残っています。
ちょっと写真を撮るのは怖かったので実際に行ってご覧になってみて下さいね。
〒605-0862 京都府京都市東山区清水1丁目317
清水寺名前の由来!音羽の瀧
本堂先の階段を下った所にあるのが『音羽の瀧』
千年以上前から脈々と流れ、名水として茶の湯にも使われています。
清水寺の『清水』とはこの音羽の瀧の清き水に由来していると言われています。
音羽の瀧は「黄金水」「延命水」「清めの水」として古くから信仰を集めています。
こちらの3つの滝は向かって
- 左側 学業成就
- 中央 恋愛成就
- 右側 延命長寿
と言われていますが、滝の前に立つ『滝の堂』には
滝の水は三本共皆同じです。後ろのお不動様にお願い事をして冷水をいただいて下さい。 諸願成就
と書かれていました(笑)
お不動様にしっかりとお願い事をすればなんでも叶う!と言う事なのかもしれませんね。
〒605-0862 京都府京都市東山区清水1丁目294
あとがき
今回は清水寺と清水寺周辺のオススメスポットをご紹介させていただきました。
京都といえば清水寺と思う方も多いと思いますので、この記事が皆さんの旅のお役に立てたら嬉しいです。
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