日本の花。日本人が愛して止まない花。桜。
四季のある日本の春の醍醐味なんじゃないでしょうか。
京都の歴史のある街並みと桜の美しい風景は日本人のみならず海外の観光客の方にも大変人気ですよね。
今回はそんな京都の桜の名所のオススメスポットをエピソードも交えご紹介したいと思います。
・豊臣秀吉も愛した醍醐寺の醍醐の桜
・こんな桜見た事ない!仁和寺の御室桜
・広い敷地に咲き誇る約1000本のも桜。京都御苑
・みんな知ってる京都の風景と桜。清水寺
・桜のトンネル。哲学の道
・ライトアップも最高!円山公園祇園しだれ桜
・雅な世界観でタイムスリップ。平安神宮
豊臣秀吉が愛した醍醐寺の『醍醐の桜』
醍醐寺は豊臣秀吉が開いた『醍醐の花見』が非常に有名です。
その豊臣秀吉がこの世を去る5ヶ月前、約1300人もの参加者を迎え行なったお花見は日本史上最も豪華で盛大なお花見と言われています。
桜の名所である奈良の吉野で行われた花見に感激した秀吉は醍醐寺に吉野と同じ景色を作りたいと桜を植樹しました。
境内には約700本の桜が咲き誇っています。
この醍醐の花見に招かれたのは殆ど女性だったんだって
例年の見頃は3月下旬~4月上旬です。
奥村土牛の『醍醐』のモチーフになった太閤しだれ桜
醍醐寺三宝院の玄関前にある『太閤しだれ桜』
こちらの桜は日本画家・奥村土牛(とぎゅう)の代表作である『醍醐』という作品のモチーフになっています。
山種美術館様より引用
この『醍醐』は東京の恵比寿にある山種美術館のコレクションなのですが、現在この『醍醐』を展示中という事です。
そして山種美術館の入り口にはこの太閤しだれ桜のクローン桜が植樹されています。
京都からは遠く離れていますが、太閤しだれ桜、そしてこの桜を描いた奥村土牛の代表作を一緒に楽しむのも良いかもしれません。
山種美術館にご興味がある方は下記のボタンからチェックしてみて下さい!
〒601-1325 京都府京都市伏見区醍醐東大路町22
世界遺産仁和寺の『御室桜』
仁和寺の中門を潜った先に広がる『御室(おむろ)桜』
この桜は京都の桜の中で一番遅咲きで非常に背の低い桜です。
普段は見上げる事の多い桜ですが、自分の目線で見る事が出来る為とても不思議な感覚になります。
この背丈の低い御室桜は『お多福桜』とも呼ばれ、花が低い=鼻が低いとかけて人々に親しまれてきました。
このような歌も読まれています。
わたしゃお多福 御室の桜 はなは低うても 人が好く
ではなぜ仁和寺の桜は背丈が低いのでしょうか?
背の低い品種だから?いえいえ!こちら仁和寺の地質が粘土質な為に根が深く張らないので背が高くならないそうです。
背の低い桜になったからこそ五重塔と桜の景色が美しくて最高だね!
仁和寺は約370年前の『応仁の乱』の際に焼けてしまい、その復興の際に境内の修復と共にこの桜も植えられました。
世界遺産の仁和寺、そして他では見る事の出来ない可愛らしい『御室桜』
例年の見頃は4月上旬〜4月中旬です。
仁和寺さんが公式で発表している近年の桜のシーズン一覧は下記をご覧ください。
〒616-8092 京都府京都市右京区御室大内33
京都御苑
京都の中心にある京都御苑の広い敷地の中には約1000本もの桜が植えられています。
3月下旬〜4月中旬まで様々な桜を楽しめる京都御苑。
その中でもオススメの桜をご紹介します。
出水のしだれ桜
京都のしだれ桜の中でも最も早咲きの『出水のしだれ桜』
美しく広がる枝ぶりに思わず見惚れてしまいます。
次にご紹介する近衛邸跡の糸桜と同じく例年は3月下旬頃から見頃を迎えます。
近衛邸跡の糸桜
そして、孝明天皇とのエピソードが有名な『近衛邸跡の糸桜』
天皇をも魅了する桜。
詳しい内容はよろしければコチラをご覧ください。
出水の小川の御衣黄
桜ではとても珍しく、緑の色をした『出水の小川の御衣黄(ぎょいこう)』
名前の由来は貴族がまとっていた衣装の萌葱色(もえぎいろ)に近い色合いだった為に名付けられました。
かつて実際に貴族が集っていた京都御苑で愛でる御衣黄は歴史も感じる事の出来る穴場の桜スポットです。
例年の見頃は4月中旬です。
桜松
学習院発祥の地に咲く『桜松』
こちらは倒れたクロマツの木の中にヤマザクラが生えている非常に珍しい桜です。
かつてはクロマツの上部に花を咲かせ人々に親しまれてきましたが、1996年にクロマツは枯死して倒れてしまいます。
ですが、倒れた後もこうして綺麗な花を付け生命力の強さ、そして神秘的な姿を見せてくれています。
他にも本当にたくさんの品種の桜が咲いており、御苑をお散歩しながら色取り取りの桜を楽しんでいただきたいです。
例年の見頃は3月中旬です。
京都の名所と桜
ここからは、京都の名所と桜の写真でさらっと一気にご紹介します。
清水寺
京都を代表する観光名所の清水寺。
桜と清水の舞台のコラボレーションは『ザ・京都』という名所中の名所です。
例年の見頃は4月上旬です。
清水寺や周辺情報はコチラもご覧ください。
〒605-0862 京都府京都市東山区清水1丁目294
哲学の道
哲学の道は銀閣寺から約2キロメートルに渡る散策路です。
哲学者の京都大学教授であった西田幾多郎(きたろう)が毎朝この道を歩いていた事から名付けられました。
桜のトンネルの下を歩きながら、美しい桜と琵琶湖から引かれた疏水に映る桜も楽しみながらお散歩してみるのも格別の体験です。
例年の見頃は4月上旬です。
哲学の道
京都府京都市左京区
円山公園
円山公園は八坂神社の東側に位置する自然豊かな京都で最も古い公園です。
こちらには『祇園しだれ桜』という立派な桜があります。
昭和13年に天然記念物に指定されましたが、昭和22年に枯死。
現在の桜は2代目で、初代の桜の種子から生育したものを昭和24年に植栽したものです。
初代のしだれ桜は樹齢200年、根回りが4メートル、高さは12メートルもあったそうです。
2代目の祇園しだれ桜も、初代に負けないくらい私たちや後世の人々を楽しませてくれる事でしょう。
祇園しだれ桜は夜のライトアップでも有名で、とても美しい夜桜を堪能する事が出来ます。
詳細については下記をご覧ください。
円山公園
〒605-0071 京都府東山区円山町
平安神宮
平安神宮は平安遷都1100年を記念して建立されました。
色鮮やかな朱塗りの建築と桜が咲き誇る様子は、まるで平安時代にタイムスリップしたかのような雅さを与えてくれます。
まさに今年の大河ドラマ『光る君へ』の時代背景そのものです。
大河ドラマを見ていたら『あ、これ平安神宮だ』って思うシーンがいくつもあったよ
国の名勝にも指定されている『神苑』も桜の季節はいつにも増して美しい姿を見せてくれます。
例年の見頃は3月下旬〜4月上旬です。
平安神宮に関する詳しい情報はコチラをご覧ください。
〒606-8341 京都府京都市左京区岡崎西天王町97
あとがき
まだまだご紹介したい桜のスポットはたくさんあるのですが、あまりにもたくさんありすぎてかなり厳選してみました。
これを言ったらおしまいなのですが、歴史ある京都で愛でる桜は古都の風景と相まってどこもおすすめスポットになってしまいます。
皆さんも是非自分だけのお気に入り桜スポットを見つけてみて下さいね。
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